だいちゃんの時間を見つけて書く日記(Hateblo版)

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【あやらぶ】「十二天」をざっくりと紹介

10月末日の31日12時から新たな月末のシリーズガチャ「十二天ガチャ」が始まりました。
ガチャの仕様としては、月末日12:00~翌月15日11:59までの期間中、限定キャラである「十二天」が順に登場する形となっており、翌月以降同じ十二天が排出対象になることは無いという完全限定方式となっています。

最初となる10月31日~11月15日の期間で登場した十二天は「風天」です。文字通りの風属性式神となっています。

そんな訳であやらぶが1周年を過ぎた中唐突に始まった初のシリーズガチャとなる「十二天ガチャ」ですが、そもそも「十二天」とは何なのかを理解しておけば、今後どのようなキャラが登場するか等ある程度推測できる点もあるかと思うので、本エントリーではざっくりとした「十二天」の紹介をしていこうと思います。

十二天」とは?

まずは「十二天」ですが、簡単に言うと「仏教における『~天』という名前が付く十二体の神様の総称」です。
とは言っても、何でもかんでも「~天」という名称の仏尊の集まりが「十二天」という訳ではありません。
「~天」という神様の総称は「天部」(厳密には「~天」じゃないものも含まれますが)という別の名称が付けられており、「菩薩」「如来」「明王」などと区別される形となっています。
そんな「天部」の中において方角を司る仏尊12柱が「十二天」と呼ばれており、以下が該当します(厳密には、方角八方向を守護する八方天+天地を司る二天+日月の二天を合わせて「十二天」となります)。

  • 帝釈天(たいしゃくてん):東
  • 火天(かてん):東南
  • 焔摩天(えんまてん):南
  • 羅刹天(らせつてん):西南
  • 水天(すいてん):西
  • 風天(ふうてん):西北
  • 毘沙門天(びしゃもんてん):北
  • 伊舎那天(いざなてん):東北
  • 梵天(ぼんてん):天
  • 地天(じてん):地
  • 日天(にってん):日
  • 月天(げってん):月

簡単にですが、以下順に説明していこうと思います。

帝釈天

東を守護する葛飾柴又で祀られていることで有名な一尊。インド神話などにおけるインドラと同一神とされています。
某「目が~」の人が某所でビーム砲を打った後にドヤ顔で語るシーンで言及される「インドラの矢」のインドラに当たります。
本家インド神話では「神々の帝王」と呼ばれる程の神で、雷霆神・天候神・軍神・英雄神等々様々な異名を持ちます。
仏教に取り込まれた帝釈天は、後述する梵天と合わせて二大護法善神とされています。
雷神でもあることから、あやらぶではおそらく光属性式神として実装されるのではと思われます。

火天

東南を守護する火のあらゆる属性を司る一尊。こちらもインド神話における火神・アグニが由来とされています。
アグニはインドラと同様にインド神話上では重要な神様とされているようです。
あやらぶでもさすがに名前通り火属性式神として実装されるのではと思われます。

焔摩天

南を守護するインド神話におけるヤマが由来となった一尊。原典のヤマは死者の国の王とされているため、焔摩天も運命・死・冥界を司っています。
ざっくり言ってしまうと、漢字は違いますが「えんま」の読み通り、冥界の王として死者の生前の罪を裁く閻魔(大王)のことです。
あやらぶではおそらく由来を踏まえると、闇属性式神として登場するのが妥当な線ではないかと思われます。

羅刹天

西南を守護する一尊でこちらはヒンドゥー教における鬼神ラクシャーサが由来となっており、破壊と滅亡を司る神とされています。
仏教では毘沙門天に夜叉と共に使える存在とされており、地獄の獄卒ともされています。
あやらぶにおいて属性は由来からは判断できませんが、少なくとも鬼の姿として登場するのではと思われます。

水天

西を守護するインド神話におけるヴァルナが由来となった一尊。水の神はさることながら、水を司る龍を支配するとされています。
インド神話上ではヴァルナもインドラ・アグニ同様重要な神とされています。
また、日本神話では同じ水を司る神である「天之水分神」「国之水分神」などと習合する形となったようです。
あやらぶでもさすがに名前通り水属性式神として実装されるのではと思われます。

風天

10月~11月の第一弾として実装された十二天の一尊。西北を守護し、インド神話におけるヴァーユが由来となっています。
インド神話上ではヴァーユはインドラと密接な関係にあり、インドラと並ぶ神とされているようです。
(日本でも風神と雷神はセットとされることが多いですが、インド神話上でも上記の意味ではセットと言えます。)
また、ハヌマーン孫悟空のモデルとなったともされる猿神)はヴァーユの息子とされています。

毘沙門天

日本でも有名な一尊で武神で北を守護します。十二天と同じ「天部」に属する集合体である「四天王」においては「多聞天」と呼ばれています。
七福神の一尊でもあり、上杉謙信が信仰していた仏神でもあります。
あやらぶでは「七福」という名称で既に同じ「七福神」に当たる大黒天・弁財天(この2尊も実は「天部」の2柱だったりします)が登場しているため、「七福神」そして「十二天」という2つの異名を兼ね備えるという設定上の強者感モリモリな式神として実装されるのではないかと思われます。
(個人的に上記の理由で十二天の中で現状一番気になるのが毘沙門天だったりします^^;;)

伊舎那天

東北を守護する一尊で欲界第六天こと他化自在天の主。ヒンドゥー教におけるシヴァから派生した神格とされています。
なお、織田信長が称した「第六天魔王」の第六天がこの他化自在天にあたります。
一方、名前が似通っている点も含めて、日本神話におけるイザナギイザナミなどと同一視されることもあります。
あやらぶの第一部ストーリー最終9章のエピローグを読了された方なら分かるかと思いますが、もし上記の日本神話の同一視説が採用されるのであれば、伊舎那天十二天の中でも最もストーリーに密接に関わってくる可能性が考えられます。

梵天

十二天」の天を司る一尊でインド神話における宇宙の根源&万物の創成主・ブラフマーが由来となっており、ヒンドゥー教ではブラフマーは創造神とされています。
仏教に取り入れられた後の梵天としては、仏法護持の神として上述の帝釈天とセットとして扱われることが多いようです。
上述通り割と漠然とした感じの神なので、あやらぶではどのような設定が付けられるのかも気になる所です。
余談ですが、「かくありたい」で有名(?)な伊達政宗の幼名・梵天丸はこの神から採られているようです。

地天

梵天に対し、大地を司る女神が仏教に取り入れられて形成された一尊。インド神話では地母神・プリティヴィーに相当します。
あやらぶでは地属性は現状存在しないので、どの属性の式神として実装されるかは気になる所です。

日天

インド神話の太陽神スーリヤが由来となる一尊で正しくは「日天子」。元はバラモン教の神だったようです。
名前通り太陽を神格化した神であり、観世音菩薩の化身ともされているようです。
あやらぶでは既に日本神話の太陽神であるアマテラス(天照大神)が登場しているため、どのように差別化されるか気になる所です。

月天

まもって守(ry
インド神話における月神チャンドラが由来となる一尊で正しくは「月天子」。日天同様元はバラモン教の神だったようです。
月及びその光明を神格化した神であり、勢至菩薩の化身ともされているようです。
あやらぶでは日天とアマテラスの関係性同様、既に日本神話の月神ツクヨミ(月読)が登場しているため、こちらもどう差別化されるか気になる所です。



という訳で、10月末から新たにシリーズ要素として加わった「十二天」に関してざっくりとした紹介をしてみました。
限定式神ということもあり、第一弾の風天からして性能面でもかなり強力なようですが、元ネタをある程度知っておくとキャラに対する理解や愛着も深まるのではないかと思うので、その一助にしていただければ幸いです。