だいちゃんの時間を見つけて書く日記(Hateblo版)

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【あやらぶ】外伝1考察①:ミズノエ・ヤクシニ・ヒナモリ

久々にあやらぶ(あやかしランブル)に関する記事です。
さる7/20にあやらぶとしては初めての外伝ストーリーとなる外伝1「桃花源祈」が公開されました。
今回はそちらのストーリーに関する内容に関して、諸々考察していこうかと思います。
考察したい内容はいくつかありますが、全てまとめると記事が結構長くなりそうなので2つに分けようかと思います。


最新章のストーリーに関連する内容となるので、ネタバレを多く含みます。
以下、できれば外伝1のストーリーや下記あやらぶ開発チームの外伝1に関するツイートを読了してから読んでいただくことをお勧めします。

前半である本記事では、味方(陰陽師)側サイドの人物として描かれているミズノエ・ヤクシニ・ヒナモリに関して考察していこうと思います。

ミズノエ

13,14章の時点では玄武(クロ)としてアラミタマなどの姿で登場していた彼女ですが、外伝において遂に真の姿で登場しました。
本人曰く実際には姿のみ元に戻ったようで、力は全盛期の半分位とのこと。
姿が元に戻った理由は今回の舞台である武陵桃源に彼女の記憶の断片が多く残っていたからとのことですが、その理由は本編を読み進めると明らかになっていきます。



「北方を守護していた」とか「亀:蛇=8:2」などは、原典となる四神の「玄武」と同じですね。
wikipedia:玄武
ちなみにミズノエの二つ名は「玄帝真武」ですが、前半の「玄帝」は「冬」の季語を表す言葉で玄武と同一になります。
マガツヒ側の玄武が「玄冬の魔」を名乗っていましたが、玄武は冬の象徴でもあるので「玄冬」が使われているようです。
後半の「真武」は中国の宋王朝時代に避諱(目上の者の諱の使用を忌避する慣習)により使われていた玄武の別名のようです。

「ミズノエ」という名前

14章で登場した白虎は安倍晴明によって「十干」から「カノエ」という名前を与えられ権能を切り離された姿として登場していましたが、「ミズノエ」も同様に「十干」の名前に由来しています。
wikipedia:十干
「白虎=カノエ」は「十干」における「『金性』の『陽』」=『庚』から取られていましたが、「ミズノエ」も同様に「『水性』の『陽』」=『壬』が元ネタとなっています。
なお、あやらぶにおけるカノエは風属性なのに「金」・ミズノエは闇属性なのに「水」となっていますが、こればかりは元ネタの陰陽五行説五行思想)に基づいた名付けとなっているので、お察しくださいという感じですね(^_^;)
wikipedia:五行思想


これまでの四獣2人を踏まえると残る朱雀・青龍も安倍晴明と共に行動していたと推測できますが、その際の元の四獣から権能を切り離した姿の名前はそれぞれ「ヒノエ」「キノエ」になるのではと思われます。
(青龍は「水」っぽいですが、十干では「木」にあたるので、「『木性』の『陽』」=『甲』(きのえ)になるかと思われます。) 

ヤクシニ

外伝においては覚醒リンと共に新たな姿で登場。ストーリーの基本進行役という形でしたが先に覚醒した姿として登場しました。
新たに宝貝も所持しているなど、陰陽寮の活動を通じて道士(仙人)として一回り成長した姿となっています。


これまで「宝貝」と言えばナタクが所持する5種類(風火二輪・火尖槍・混天綾・乾坤圏・縛妖索)や今年の新春逢魔襲来イベントにてで太上老君が使用した「太極号(パンダのような乗り物)」などがありましたが、ヤクシニが所持しているのは苦無のような形になっています。
特にストーリー内で宝貝の名前については触れられませんでしたが、キャラの実装時に判明するのかもしれません。

ヤクシニの使用する術について

最終局面ではヤクシニ本人も戦闘用の道術を使用する姿が描かれますが、この際に使用する術式の名称には「北玄」という名前が使われていたり、敵を氷や冷気で縛り付ける効果を持っているなど、「玄武=ミズノエ」との共通点も見られる形になっています。


ストーリーの中ではミズノエが道術の基礎をとある人物に教えたというエピソードも語られますが、もしかするとヤクシニの故郷と玄武は何らかの関連性があるのかもしれませんね。

覚醒ヤクシニの実装時期?

結局の所、外伝公開~次メンテまでの3週間の期間中には新規召喚として登場する機会はありませんでした。
ただ、今後8月後半にはメンテ間隔が1週間という所もあるので、覚醒リンや覚醒ヤコなどのような他の☆3式神と同等のスタンス(恒常タイプの実装)だとすると、CVも公開時点で付いていましたし登場もそこまで先延ばしにならないのではないかと思っています。
(あやらぶ開発スタッフのツイートでも「そう遠くないうち」と書かれています。)

ヒナモリ

今回のストーリーの味方サイドとしては、ミズノエ・覚醒リン・覚醒?ヤクシニ以外にももう1人の人物が登場します。それがヒナモリです。

前章のヒナモリ

ヒナモリの登場は前章である14章からでしたが、初登場時は黄泉比良坂内の「花の窟屋」を管理するアマツビトの一人という立ち位置でした。
その際は明確な実体を持つ姿ではありませんでした(14章で登場した壱与からは「モヤモヤ」と呼ばれていました)。

前章時点ではアマツビトになってから間もないことが本人の口から語られており、他のアマツビトと異なり感情もまだ残っていました。
13章のストーリーの最終局面での展開において不完全ながら自身の記憶を取り戻したことによりアマツビトとして居られなくなったようで、今回の外伝では新たな姿となって登場する形となっています。

今章のヒナモリ

アマツビトとしての力は一応残っているものの、同行者のミズノエとは異なり力は1/10程しか戻っておらず、「小さな人影(?)」となっています。
まず重要な点として、前章では性別不明でしたが今章では「(成人)女性」であることも本人の口から語られています。

更にアマツビトだった前章に比べてかなり感情の起伏が激しくなり、色々な表情を見せてくれるようになりました。



ヒナモリの能力について

ストーリーの最終局面ではヒナモリも術式を使用していますが、この際に使用するのは「鬼道」の術式ではないかと思われます。
(同様の「言霊」に関する文言を唱える術式は前章におけるミクラやミタマなどが使用していました。)
ただし、この術式はアマツビトとしての力の名残のようなものらしく、本人が使用する真の術式では無さそうな印象も見受けられます。


また、道中では鬼道だけではなく、陰陽術や霊術・道術などの造詣にも深いと思われる描写があったりします。

ヒナモリと陰陽寮、過去の姿の推測

ストーリーの途中で陰陽寮について語られるシーンもありますが、晴明との関連性について思いを馳せるミズノエに比べて、ヒナモリは陰陽寮に対して「懐かしい」という印象を抱いています。

また、戦闘の際には過去に見た光景と思われる描写も出てくるのですが、その際に出てきたのは晴明とカノエの2人でした。

実はこのシーン、14章における主人公(陰陽師)がカノエと同調した際に見たカノエの記憶の中の回想で似たシーンが出てきます。
その際に登場する人物は、カノエ(その時点では名前はまだ判明しておらず■■■になっている)・晴明、そして「若い術者」の3人です。
この「若い術者」ですが、回想の中で以下の内容が分かります。

  • 女性であり、晴明に恋愛感情に近いものを抱いている(一方の晴明が鈍感すぎるため、溜息をついている)
  • 晴明は故郷の集落を救ってくれた救世主である
  • 晴明も感謝を述べる程の霊術の才能がある



名前などは現時点で全く明かされておらず今後のメインストーリーを待つしかないですが、この「若い術者」が元のヒナモリである可能性はかなり高いのではと思われます。

「ヒナモリ」について

ここまでヒナモリについて考察してきましたが、実は「ヒナモリ」という言葉自体にはとある意味があったりします。
wikipedia:ヒナモリ
上記などを見てもられば分かりますが、元は邪馬台国の軍事的長の名称が「卑奴母離(ヒナモリ)」だったりします。
邪馬台国の登場人物としては女王である卑弥呼以外に兵士長であるスクネが居ます*1が、「スクネ」も「宿禰」という古代日本における称号(武人や行政官を表す称号)が元ネタだったりします。
wikipedia:宿禰
単純に名前の響きだけで「ヒナモリ」を使ったとは思えないので、「ヒナモリ」も邪馬台国に関連した人物である可能性は十分ありそうです。
邪馬台国の面々が使用する「鬼道」(あやらぶの世界で鬼道は失われた術的な設定になっている)をヒナモリも使用していますし、「若い術者」が元居た集落も邪馬台国の生き残りが作った集落…という可能性もあり得そうですね。

という訳で

今回はあやらぶの外伝ストーリーにおける味方サイドの登場人物のうち、ミズノエ・ヤクシニ・ヒナモリについて考察してみました。
後半は外伝の舞台となる「武陵桃源」と重要人物である「チー」に関連する内容についていくつか考察してみようかと思います。

*1:なお、壱与も当然ながら邪馬台国の関連人物ですが、あやらぶの世界設定では割と込み入った事情があったりします。詳しくは壱与の交流エピソードで触れられていますので、もし入手されていたら読んでみて下さい。